シーモンキー飼育日記  第1部

シーモンキー”って、ご存知? 昔、学研の『科学』のふろくに付いてきたような小さなプランクトンみたいな生き物なんだけど。
家の近くに売ってたので、飼ってみることにした。

※古い日付のほうが上のほうにあります。


4月22日 シーモンキーを買う。

 今日、とあるおもちゃ売り場をウロウロしていたら、「!」 こ、これは!シーモンキーではないか! 懐かしいなあ。なんで?
 よく見ると、2種類のパッケージがあるようだ。一方はちゃんと“シーモンキー”と書いてあって、バンダイから発売されている。アメリカのなんとかいう会社からライセンスをうけて販売しているとのこと。どうやら“シーモンキー”というのはこのアメリカの会社の商標らしい。もうひとつは“アルテミアペット”という名前で発売はツクダオリジナル。しかし、どちらもよく見ると育てる生物は学術名“アルテミア・セリーナ”という生物らしい。バンダイのほうは、オリジナルという誘惑が強いが、中に入っている水槽がいまいちだったので、ツクダの方を買うことにした。980円。ところで、なんで、おもちゃ屋に売ってるんだ?
 中に入っているのは、水槽という名のプラスティックケースと袋が3つと説明書。袋は「1.海水のもと」、「2.たまご」、「3.えさ」。
 説明書に、水槽に水を入れ、1の袋を入れてよくかきまぜ、24時間そのままにしておけ、と書いてあるのでそのとおりにする。1の袋は「海水のもと」と書いてあるけど、多分、単なる塩じゃないだろうか。ひょっとしてそれ以外のものも入っているんだろうか。成分がどこにも書いてなくて不明。


4月23日 たまごを入れる

 24時間たったので、2の袋「たまご」を入れる。説明書には付属のスプーン1杯分だけ入れろと書いてあるが、袋の中にはスプーン10杯分くらいのたまごが入っている。捨てるのももったいないので、とっておく。さて、たまごを入れ、かき混ぜても半分くらいのたまごは水面に浮いてしまう。大丈夫だろうか。


4月24日 10匹ほど生まれる

 目をこらして水槽をよーく見てみると、すでに10匹ほど生まれているのを発見できた。体長は1ミリに満たないだろう。
一応デジカメで写真を撮ってみたが、やつら、ちょこまか動くし、ここまでアップにするとピントは合わないしで、こんな写真になってしまった。ちなみに一番右の写真は、まだ水槽中にただよっている“たまご”。


4月25日 わさわさ生まれてきた

 小さなちょろちょろ動く小さなシーモンキーがわさわさと生まれている。数えられないくらいだが、たぶん、100匹近くいるんじゃないだろうか。
 水面をかき混ぜて、浮かんでいるたまごを沈めてみた。しかし、しばらくすると、また浮かんでしまう。これらのたまごは死んでいるのだろうか。それとも、この中から生まれたやつもいるのだろうか。


4月26日 えさを入れてみる

 説明書によると、生まれてから1ヶ月くらいは、週に1〜2度、スプーンに半分のえさを入れろとのこと。さっそく入れてみる。水面に浮かんじゃうようなので、水面付近だけかき混ぜて沈めてみた。付属のスプーンで半分っていったら、本当に少量で、かき混ぜたら、とけて見えなくなっちゃったんだけど、本当にこんな少量でいいんだろうか。この調子でいくと、3の袋のえさは1年分くらいの量がありそうだ。もし、えさが無くなったら、300円で買えるようだ。しかし、このえさ、緑色で得体が知れないんだけど、成分はなんなんだろうか?


4月27日 やつは夜は寝るんだろうか

 あまり変化なし。数も増えてないっぽい。ところで、やつらも夜は寝るんだろうか。昼間に比べて夜は活動がにぶいような気がする。でも、よく見てみるとやっぱりちょこまか動いてはいるのだが。


4月28日 うぉっ、数が激減

 数が減ってる! 正確にはかぞえられないが、30匹くらいしかいない。やっぱ、この大きさの水槽に100匹は多すぎるということか。
 ところで、水槽の上のほうには塩(?)やたまごがこびりついている。これは、中の水が少しずつ蒸発しているから。この水槽には目盛りが2つ付いていて、説明書には下の目盛りまで水が減ったら汲み置きした水を足せ、と書いてある。まだ、上の目盛りからは2ミリほどしか水は減っていない。下の目盛りまで減るにはあと20日くらいかかりそう。
 写真は水槽の様子。シーモンキーはよく見えないけど、上のほうになんか浮かんでたり付いてたりするのはなんとなくわかるかと。えさを入れる。


4月29日 元気に泳ぎ回る

 以前は、水槽の隅っこのほうでちょこまか泳いでいたのが、水槽全体を使って泳ぐようになった。写真を撮ろうと試みたんだけど、動き回っているのみならず、体が少し半透明になってきたこともあり、うまく撮れなかった。とにかく毎日チャレンジしてみよう。
体は少し大きくなったような気がする。数もまた少し減ったような。


4月30日 やみくもに写真を撮ってみた

 とにかくパシャパシャとたくさん写真をとってみた。その中の2枚。左の写真は、中央下と中央上にボンヤリと2匹写っているのがたぶんそう。下の青いのは水槽の底。底にたまってるのはたまごやえさ。右の写真は、フラッシュをたいてみたもの。中央に結構まともに写っている。普通、フラッシュをたくと水槽表面に光が反射して真っ白になってしまうのだが、この写真は意外とうまくいった1枚。フラッシュは「あり」だな。
 シーモンキーそのものについては、また数が減ったように見える。たぶん、10匹くらいしかいないのではないだろうか。


5月1日 しばしの別れ

 今、世間的にはゴールデンウィークという催しが行なわれていて、実は私も今日から2〜3日間大阪に遊びに行ってしまう。その間、シーモンキーの観察はお休みになってしまうワケだが、帰ってきたら全滅してたらヤだなー。ネコに食べられたりしたらヤだなー。金魚に食べられたりしたらヤだなー。と思いつつ、とりあえずえさを入れて旅立ちます。See You!
 それはそうと、写真は、少しは形がわかるようになってきたかな。ちょっと撮影のコツがわかってきた。


5月4日 全滅?

 大阪から帰ってきた。さっそく水槽を見たら、!!!い、いない! シーモンキーが全然いない。まさか、こんな思ったとおりの展開になるとは。ネタとしては結構面白いんだけど、実はちょっとショック。原因はなんだろう? やっぱえさ? 水温? 酸素? どれもいまいちしっくりこないなー。ひょっとして、あれか、金魚か!
 あきらめきれずに、よーく水槽を見ていたら、なんとか1匹発見。でも原因がわからないことには、この1匹の運命も知れたもんだろう。どうしようかなー。まぁいい、対策は明日にして今日はもう寝る。


5月5日 2匹いた

 昨日は気が付かなかったが、今日になってよく見たら2匹残っていた。昨日は、以前に残していたたまごをまた入れようかと考えていたんだけど。オーケイ、とにかくこの2匹を最後まで見届けることにしよう。
 えさを入れる。あと、水を足すために水を汲み置きしておく。


5月6日 水槽に水を足す

 まだ、ちゃんと2匹生きているようだ。よく見ると、1匹はオレンジがかっていてよく見えるが、もう1匹は白く半透明で見つけにくい。それで、最初の日は1匹しか見つけられなかったのだな。
 さて、今日は水槽に水を足した。説明書には、下の線まで水が減ったら水を足せ、と書いてあるが、まぁほかにやることもないし、半分まで減ったので。写真の矢印の部分がその2本の線。なんか水にごってるなー。これが原因か? かと言ってどうしたらいいのかも分からんが。


5月8日 終了

 うあー、ついに1匹もいなくなってしまった。どんなに目をこらして見ても、何も泳いでいない。全滅したようだ。原因はなんだろう? 水かな? それとも愛が足りなかったか。
 くそー、原因不明だけど、再挑戦だ!


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